車体番号(VIN)について
投稿日: 2020/02/12 最終更新日: 2022/11/02
クルマには個車毎に、Vehicle Identification Number(通称VIN)という
車体番号が刻まれているのをご存知でしょうか?
今回はこのVINに隠された情報について取り上げたいと思います。
まず、VINは通常17桁の英数字で構成されています。【例:4T1BE32KX6U741196】
(※70年代以前の車は13桁でした。)
1桁目は製造国(組み立て地)を表しています。
1,4,5はアメリカ製、2はカナダ製、3はメキシコ製、Jは日本製、Yはスウェーデン製、
Sはイギリス製、Wはドイツ製です。
ここで注意しなければいけないのが、あくまで最終組み立て地が現されているわけで、
部品全てがこれらの国で製造されているわけではありません。
逆に言うと、日本車だからといって日本で製造(組み立て)されているわけではありません。
2桁目は基本的に製造元(メーカー)のイニシャルを表しています。
トヨタはT、日産はN、ホンダはHなど、ですが、
Sにはスズキ、サーブ、スバル、GにはGM系米国メーカー全て、など、
同一イニシャルも存在します。
スバルは富士重工のFで表記される場合もあります。
また、OEM(相手先ブランド名製造)の場合にはどちらのイニシャルでもないものが使われることが多く、
レクサスなどハイクラスブランドの場合は親会社のイニシャルが使われます。
レクサスはトヨタなのでT、インフィニティは日産なのでN(※車種によってこれ以外の例外も存在します)。
3桁目~9桁目で車種(モデル)とエンジンの型を表しています。
10桁目はモデル年式を表しています(発売年式、販売年式とは異なります)。
通常、「何年式のクルマ?」というのは、このモデル年式を指します。
とはいえ、1桁では9年間しか表せないので、工夫がされています。
ここで懐かしいお話ですが、【Y2K】という単語を覚えていますでしょうか?
これは西暦2000年のミレニアム年に流行った、Year 2 kilo を元に、
2000年式はY、2001年式は1、2002年式は2、というように2009年まで順を追います。
(※I、O、Q、Uについては他の数字やアルファベットと混同しやすいために除外されています。)
では、2010年はと言うと、Aとなります。2011年はB、2013年はCです。
ちなみに99年はX、98年はW、97年はV、というようにアルファベットを遡っていきます。
1980年のAが最古で、それ以前はこのカウントの方法は適用されていません。
11桁目~17桁目が車のシリアル(個車区別)ナンバーです。
ただし、このシリアルナンバーは不正使用を防ぐために通し番号にはなっていません。
ただの英数字の羅列と思いきや、色々なことが含まれていたんですね。う~ん、深い…。
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