[車の豆知識] オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤ
投稿日: 2020/11/06 最終更新日: 2022/11/02
これから中西部では雪の季節になりますので、今回は雪道で重要になるタイヤについてご案内いたします。
一般的に日本では、夏タイヤ(ノーマルタイヤ)と冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)の両方を持ち、秋や春ごとにそれぞれ履き替えている、という方も多いかと思います。雪がほぼ降らないような地域では夏タイヤだけを通年使用する方もいらっしゃるでしょう。
ところが、イリノイ州・ミシガン州などのように北米でも比較的緯度が高く冬季の降雪が多いエリアやカナダ、北ヨーロッパなどでは、オールシーズンタイヤと呼ばれるタイヤが主流です。以下、オールシーズンタイヤとスタッドレスタイヤの違いをみてみましょう。
-オールシーズンタイヤ-
オールシーズンタイヤとは、夏タイヤと冬タイヤの中間の性能を持つハイブリッドタイヤで、一年を通じて夏でも冬でも使えるように設計されたオールマイティなタイヤです。アメリカ中西部で販売される車には、基本的に新車時からオールシーズンタイヤが標準装着されています。履き替えがいらないのでコスト面でもアドバンテージがありますし、保管場所の問題もないのでマンションなどの集合住宅に住んでいる方にはとても重宝するタイヤです。上の写真のようにタイヤ横のサイドウォールにM+S(Mud and Snow)の表記があります。タイヤのパターンも夏タイヤに比べると横方向の溝が多く、積雪にも対応できる構造になっています。
-スタッドレスタイヤ-
こちらの写真はスタッドレスタイヤで、サイドウォールに雪の結晶(Snowflake)のマークがあるのが特徴です。アメリカではスノータイヤとも呼ばれます。
スタッドレスタイヤは冬季専用に開発されているだけあり、写真のようにギザギザの横溝(サイプといいます)がたくさん刻まれていて、滑りやすい雪道でもしっかりと地面をグリップします。凍った路面で滑ってしまう原因は路面の氷とタイヤの間に発生する水で、スタッドレスタイヤはこの水を吸収して排水できる構造にもなっており、気温が下がっても柔らかさを保つ特殊な素材のゴムで作られています。逆に、夏場の気温が高い時に使用してしまうとゴムがすぐに磨耗してしまうデメリットがあります。
雪道のトータル性能ではスタッドレスタイヤに軍配が上がりますので、タイヤの保管場所に問題がなく季節ごとの交換を面倒に感じない方にはスタッドレスタイヤをお勧めします。逆にフリーウェイなどで遠出をしない方や、凍った路面を運転するシーンがあまりなく通勤や日常使用がメインの方はオールシーズンタイヤでもそれほど危険な目にあうことはないでしょう。
雪道では特にスピードは控えめに、細心の注意を払って運転してくださいね。
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