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問い合わせ多数、、、中古車価格の高騰について。

最近よくニュースになっている問題。

経済のニュースでは”Semiconductor Shortage”という言葉を最近耳にしますが、実はこれからアメリカにご駐在で赴任して車を購入される方には大きく影響しています。

“半導体の不足”という意味なのですが、コロナの影響で世界的に不足しています。

それにより、米国の新車及び、中古車の価格が高騰しているのです。

この状況下において新車を購入すべきか、中古を購入すべきか、はたまた買い控えるべきか。非常に問い合わせが多いため、考察をしてみたいと思います。(※この記事は2021年6月に掲載されています)

新車の供給はいつ回復する?

こればかりは誰にも予測できず、少なくとも来年までは続くであろうというのが現状の市場予測です。今後さらに悪化するという見方もあります。半導体の問題を解決するにはその製造元であるサプライヤーをプッシュすれば解決する問題でもなく、半導体はスマートフォン、家電など様々な分野で必要とされており、車業界だけの問題ではなく、業界の枠を超えて奪い合いが行われています。自動車メーカーでは限られた半導体の投入先を人気車種に寄せたり、液晶パネルなどの装備を外してアナログのメーターを採用したりと、生産台数目標を下げながら対応しています。

さらに半導体の不足以外にも、原材料も不足しておりシートのクッション素材や、プラスチックも足りないということで問題は複雑です。

上記の理由から、新車の生産台数は鈍化し、市場では新車の在庫不足に陥っています。

新車の問題が、なぜ中古車の価格にも影響するのか?

ではなぜ新車の生産台数の問題が、中古車の価格にも影響が及ぶのか。

アメリカでは新車はタックスリターンが完了する春頃によく売れます。例として、北米のVolvoは2021年4月に過去最高の販売台数を記録しました。しかし、新車の供給が間に合わないため広大な展示場には空きが出てしまいます。この穴埋めをするために、中古車を在庫として仕入れ、展示しようとします。中古車の仕入れはオークションと呼ばれる業者専用の市場があり、セリ形式のため、ディーラー同士で競り合い、仕入れ価格が高騰、その結果、中古車の販売価格に影響を与えるのです。

経済的なのは新車か、それとも中古車か?

「中古車が割高であれば、定価のある新車を買った方が得なのでは?」と思われるかもしれませんが、実はその通りではありません。

新車ディーラーの現場で起こっているのは、値引きはほとんど無く、それどころかMSRP(メーカー希望小売価格)ですら購入できないという事象が起こっています。販売価格にプラスオンでプレミアムを上乗せしてくる販売店が増えているのです。

それでも新車も中古車もどちらも高いのであれば、どちらでも良いのでは?と思われるかもしれませんが、新車の方が事態は深刻です。このような図式が当てはまると言えます。

(中古車価格の高騰)<<(新車の値引き減少+プレミアム上乗せ)

実際の新車の事例で、MSRP$26,000~の日本車コンパクトSUVで「Market Value+強制追加オプション」$10,000上乗せがありました。これは驚くほど高いです。

業界紙の速報で5月北米販売実績は各社前年超え、過去最高益を記録したメーカーが多数となっており、要因は一台あたりの利益の増加となっています。

この実態を鑑みて消費者は冷静になるべきですが、通常では値引きが当たり前の新車は現状その通りではなく、新車は数が不足、景気は好調という構図において、それでも新車を購入したい層は、過度な価格競争に晒されていると言えるでしょう。

ですが、半導体や素材が不足していても、中古車はいつでも供給できます。
中古車は供給元も多く、オークション市場が代表的ですが、それ以外でも、レンタカー会社や一般ユーザーからの下取りで仕入れることもできます。1台販売すれば、1台下取りで中古車が入ってくると考えれば、中古車は世の中そこらじゅうに溢れています。しかし一方で、新車に関しては生産台数に限りがあり、、、在庫不足はより深刻です。そうなると、価格設定において、不足の度合いがシリアスな方が割高である、、、という予測は容易かと思います。

しばらく様子見をするべきか?

私は必要があれば待たずに購入すべきだと考えます。価格面で言うと中古車がおすすめです。

価格が安定するまでしばらく様子見ができれば良いのですが、今後、半導体の問題はさらに悪化が懸念されており、すぐに問題が解消することは極めて稀と言えるでしょう。この状態は今後1年くらいは続くという見方が強く、私もおおよそ賛同します。

海外に渡米されたばかりの方は、生活のセットアップに車が必要なため、必要なタイミングでの購入を優先された方が良いと感じます。

上記、少しでもみなさまのご参考になれば幸いです。

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森部